マイサイズの見つけ方講習会
先日、久々に“講習会”に行ってきた。
かねてよりなんとなくこうだろうと思っていてもやもやしていることがまだあった「きものの寸法」について。
『マイサイズのみつけかた講習会』といううってつけのイベントが京都であった。
一級和裁技能士である「彦根由美」さんによる講習である。
この会、彦根さんが東京にお住まいなので関西の開催は初めてのようだが、都内では時々開いている。
彦根さんご自身も素敵なきものの着こなしをされる方で、お会いできるのが楽しみだった。

[彦根由美さん:小紋に半幅帯で
]


内容は「身丈」・「袖丈」・「袖附」・「褄丈」・「繰越・付込」・「身幅」・「抱巾」・「裄」・「肩幅・袖巾の割り振り」
の項目で検証。
それぞれ【標準】と【中級】、【上級】でのとらえ方と、体型や着方によってどう変わるかなど
あるときは細かく、場合によっては大胆な判断での寸法調整を教えていただいた。
名前は知っていてもはっきりとどう他の寸法や着易さ、着にくさに影響があるのかは
やはりプロの方に聞かなくてはと思っていたのでとても参考になった。
特に気になっていた「繰越・付込」以外にも「袖附」と身長との関係や
「身幅」の微調整が胸元のスッキリ感に影響があるということ、
“肩山”の線が“肩の真上ではない”ことへの認識がなるほどな~~と納得。
より美しいラインや着る際に出るシワなど気になる部分などは寸法の取り方でも多少変わってくる。
もちろん、素材のタイプ(ツルツル、ザラザラ、薄い、厚い、硬い、柔らかい)によっても違うが
自分の寸法でも紬の寸法と柔らかものの寸法は多少違ってもいいのだということは目から鱗だった。
言われてみたら“そりゃそーだ”と強く納得。
さらに生地を一度水(ぬるま湯)を通してから仕立てると自宅でほんとに洗える話から
自宅でのケアまで話が及ぶ。
いろんな解釈や着方の価値観はあるのでどの項目についても個人の好みを強く反映する寸法。
ただ、“この方がもっといいのではないか、楽なのではないか”という追求はしていくと
よりこだわりが増していく。
プロの目線はそういう希望をどう形にしていくかを常に考えているのだと感じた。

寸法に気持ちが行くことはきもの上級者への入り口だと考えている。
自分の寸法について尺貫法で話ができるようになることも、
悉皆やさんや仕立てをされる方とのコミュニケーションを取りやすい。
私の着付講習でも、極力自分に合った寸法のきもので練習をすることを勧めているが
中には譲られてそのままのきものを着にくそうにしている方も時々おられる。
譲られたり古着を購入した際にもちょっと自分の寸法に直すと
格段に着付が楽になるし着崩れもしにくくなる。
同時に着ることへのさまざまな意識も働き、よりきれいな着姿への一歩となる。
もうちょっと楽に、すっきりと着たいとお思いの際には
ご自身のきもの寸法への意識を少し持ってみることをおススメします
かねてよりなんとなくこうだろうと思っていてもやもやしていることがまだあった「きものの寸法」について。
『マイサイズのみつけかた講習会』といううってつけのイベントが京都であった。
一級和裁技能士である「彦根由美」さんによる講習である。
この会、彦根さんが東京にお住まいなので関西の開催は初めてのようだが、都内では時々開いている。
彦根さんご自身も素敵なきものの着こなしをされる方で、お会いできるのが楽しみだった。

[彦根由美さん:小紋に半幅帯で



内容は「身丈」・「袖丈」・「袖附」・「褄丈」・「繰越・付込」・「身幅」・「抱巾」・「裄」・「肩幅・袖巾の割り振り」
の項目で検証。
それぞれ【標準】と【中級】、【上級】でのとらえ方と、体型や着方によってどう変わるかなど
あるときは細かく、場合によっては大胆な判断での寸法調整を教えていただいた。
名前は知っていてもはっきりとどう他の寸法や着易さ、着にくさに影響があるのかは
やはりプロの方に聞かなくてはと思っていたのでとても参考になった。
特に気になっていた「繰越・付込」以外にも「袖附」と身長との関係や
「身幅」の微調整が胸元のスッキリ感に影響があるということ、
“肩山”の線が“肩の真上ではない”ことへの認識がなるほどな~~と納得。
より美しいラインや着る際に出るシワなど気になる部分などは寸法の取り方でも多少変わってくる。
もちろん、素材のタイプ(ツルツル、ザラザラ、薄い、厚い、硬い、柔らかい)によっても違うが
自分の寸法でも紬の寸法と柔らかものの寸法は多少違ってもいいのだということは目から鱗だった。
言われてみたら“そりゃそーだ”と強く納得。
さらに生地を一度水(ぬるま湯)を通してから仕立てると自宅でほんとに洗える話から
自宅でのケアまで話が及ぶ。
いろんな解釈や着方の価値観はあるのでどの項目についても個人の好みを強く反映する寸法。
ただ、“この方がもっといいのではないか、楽なのではないか”という追求はしていくと
よりこだわりが増していく。
プロの目線はそういう希望をどう形にしていくかを常に考えているのだと感じた。





寸法に気持ちが行くことはきもの上級者への入り口だと考えている。
自分の寸法について尺貫法で話ができるようになることも、
悉皆やさんや仕立てをされる方とのコミュニケーションを取りやすい。
私の着付講習でも、極力自分に合った寸法のきもので練習をすることを勧めているが
中には譲られてそのままのきものを着にくそうにしている方も時々おられる。
譲られたり古着を購入した際にもちょっと自分の寸法に直すと
格段に着付が楽になるし着崩れもしにくくなる。
同時に着ることへのさまざまな意識も働き、よりきれいな着姿への一歩となる。
もうちょっと楽に、すっきりと着たいとお思いの際には
ご自身のきもの寸法への意識を少し持ってみることをおススメします
