祇園のママの西陣帯(TIBETAN)

久々のカラシ色の無地結城紬。
この紬もかなり年数が経っていて毎年この時期には袖を通す。


     yuhkikarashi


こっくりした色なので墨色のしゃれ袋帯を合わす。
この袋帯、カーペットやラグにある『TIBETAN』というタイトルである。
チベット自治区で生産された手織り絨毯の柄風で
オリエンタルな模様が主体のデザインシリーズ。
質感もツヤ消しの柔らかい手触りで結城紬にはよくマッチする。

 tibetan
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お腹部分は縦ボーダーのみで太鼓部分の紋章ではないから
比較的さっくりとした正面姿になる。

半衿は黒ビーズの変わり編み。
帯締めは黒系、帯揚げは紋章の色でモカ茶にした。

ママのお店は照明が暗めなのでこういったはっきりしたコントラストの
コーディネートは映えやすい。
胸元の色効かせとして黒の重ね衿を用いた。
下前の衿元に半衿と同色の重ね衿は引き立たないがそれが狙い。
上前の帯上胸元部分のみにカラシ色へすぅーっと黒い細い線が半衿で覗く。
うるさくならないようにメリハリをつける手段である。

もちろん草履も黒のエナメル。
出かける際は黒いカシミヤの大判ストールをふわっと巻いて
颯爽とタクシーに乗り込んでご出勤。
かなり冷え込んだ夜だったのでそういう意味でもいい質感と色合いだと思う。





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