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結城紬の町へ 〔糸染めやさん〕

結城紬の製作工程 糸染めやさんへ。   kohya2


糸染めやさんのことを産地では「紺屋(こうや)」さんと言う。
ことわざ“紺屋の白袴”の紺屋なのだがことわざでは一般的な“染め”やさんの事をいうので布に染色をする仕事とある。
かつては染色=藍染めだったのでそういうのだろう。
同じように、昔は結城の柄は縞が主流だったので結城の問屋さんは「縞屋」さんと言う。


kohya3

ここ大久保さんの染め場では今も“和釜”を使っている。
左隣のアルミボールの中身は桜のチップ。

明治中ごろまでは藍染めを中心とする草木染めが結城紬の特色だったのだが、
明治後期に人工染料が輸入されると堅牢度(色の丈夫さ)で勝る人工染料が急速に普及した。
その後化学染料の研究も進み今では主流とはなっているが
藍染めも草木染めもその優しい色合いを追求し
注文染め以外にも日々研究努力をされている。

そして染めの技法のひとつの“たたき染め”。

kohya4


昔からの技法で、絣糸を色ムラなく染める為に行われる。
このたたき染めによって縛った糸と糸の間にまで十分に染料が染み込むのだ。
ただし、たたき足りないと染料が染み渡らず、たたき過ぎると染み込み過ぎて
その絣くくりの糸は使えなくなる。
絣くくりした人それぞれの加減を知り尽くして微妙な調整をしながらの
熟練を要する作業である。
(写真は動きが早かった為にたたきつけている棒とその先の糸束がブレて消えてしまっています(^。^;) )

この時期の作業場はこのたたき染めの動作も含め、
常時火がおこされている釜を並べての過酷な場所だ。
後のビールが美味しい仕事でもあるのだが・・・(大久保さん談)^^;;;;

藍染めの“すくも”と藍甕。
kohya7

kohya6


床の真ん中に穴があいているのは
冬場気温が下がった時に 炭を入れて甕の温度調節をするためのもの。

藍染めの結城紬はやはり人気は根強く
これを絶やすわけにはいかない。
すくもの選定、染料につける回数で様々な藍色を染め分け、
本藍の深みを表現していく。

良いものには歴史とそれに関わってきた人々の努力が積み重なっているのだと
改めて実感した。


次は 機織り編です^^
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こんばんは、初めまして。
「一枚の布には山河がしまい込まれている」で立松和平のきもの紀行は始まっていますが、
宇ゐさんのを記事を読んで、またそう思いました。
次回も楽しみにしています。


花がたみさんはじめまして。
確かに一枚の布には山河と人々の想いがしまいこまれていますね。
何一つ手抜きのない布の前でその原風景と作り手への感謝を忘れることがないようにしたいと思います。

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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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