スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

結城紬の町へ 〔整理やさん〕

ある夏の一日、結城紬を製作しているところを訪ねた。
結城紬は茨城県の結城市と隣接する栃木県の小山市で主に作られている。
県をまたぐとはいえ半径数キロメートル以内の範囲だ。

もちろん工程による分業の為、それぞれの工程の専門の場所を
地元の縞屋(買継ぎ)さんの方に案内していただいた。

暑い中ほんとにお世話になりました<(_ _)>

まずは『整理やさん』と言われている場所。
製作工程としては最終段階なのだが
注文がついた反物の糊落としをする場所である。
結城紬でこの“糊落とし”は糸や織りと同様とても重要な役割を担う。
この糊抜きの加減で着心地や風合いが左右されるので
着る側にとっては拝みたくなるぐらいいい上がりを期待する工程だ。

柳田さんはもう80歳を超える。
yuhki3
 
ベテランというより結城紬の“宝”とも言うべき存在。
目をつぶって生地を触ってもどこのどういう結城紬だかがわかるという。

yuhki1


yuhki2

yuhki9

濡れて重たい反物を乾かすために丸太に掛けていくのも重労働だ。
今の時期はまだ作業はしやすいらしいが雪も降る冬場はかなり過酷。
ぱしゃぱしゃとリズミカルな動きで糊抜きをこうやって何十年も続けている。

そしてこの糊抜き以外にも着た後の着物の洗い張りをしたりシミ落としをしたりもする。
要は出来上がった着物(反物)をより“イイ状態で着る”為に整理する作業場なのだ。

この柳田さんがため息をもらすようにつぶやいたのは
昨今当然のように仕立てるときに追加される“ガード加工”のこと。
“こと!結城紬”に関しては避けていただきたいそうだ。
本場結城紬は糸に撚り(より)がかかっていない為にガードの薬品が糸の中にまで浸透してしまい、いざ汚れを落とそうとしても落ちないのである。
もちろん強い薬品を使えば多少は落ちるがその反動が必ず風合いに影響される。
決して安価なものではない結城紬。
永く着続けていくためにもそういうポイントは知っておきたいものである。

柳田さん、うんと長生きしてこれからも後進の指導やお説教、苦言も
どんどんお願いします<(_ _;)>


次は 結城の糸染めやさん編です。





コメントの投稿

非公開コメント

facebook

プロフィール

宇ゐ

Author:宇ゐ
宇ゐのキモノブログへようこそ!
京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
ようこそ!

月別アーカイブ
ブログ内検索
RSSフィード
オススメの書籍!

最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。