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きもの整理『風入れ屋』ストーリー①

私が着物の仕事に関わるようになってから始めて実家に帰った時、
あまりきものに興味のない母がひとこと

母 “きもののことやってくれる?”

私 “???”

一呼吸おいて理解した。

つまり和箪笥の整理をして欲しいということである。
着物は式ごとしか着ない母にとっては
和室のけっこうな面積をとっている和箪笥の中身は小さなストレスだったようだ。

その時にはまだ着付ができる程度で、いわゆる“着物の知識”には乏しかったので
箪笥の中にある“あきらかに使わないであろう小物”だけを整理した記憶がある。
たとう紙をちらっと開いてそのまま閉じていた(笑)

その後年月が経ち、メーカーさんや問屋さんの催事のお手伝いもするようになると
会場にある数多くの着物・帯コーナーの商品を目にし、話を聞く機会が増えてくる。

当時は現代のような“検索”で情報を得ることがまだまだ出来なかった為
催事で商品を見る以外にも図書館に通い、京都の業者さんを訪ねた折に説明を聞いたりしていた。
私的な一人旅行といったらほぼきもの産地の訪ね歩き。

その年月の間も実家へ帰ると折に触れ箪笥を整理。
だんだんわかってくるにつれて、
◆将来着る可能性の高いきもの・帯(式服含め)
◆着ないかもしれないけど着る場があれば着たいもの
◆着ないけど手元に置いておきたいもの
◆誰かに差し上げてもいいもの
◆人に渡すのには問題が多いもの
◆問題というレベルではなく単なる“布”としか扱えないもの
など、たとう紙の中の“顔”が見えてくるようになってきた。

そしてさらに時を経て、
実家の和箪笥は数段に着物が入っているのみで他はすべて母の服が入っている(笑)
有効活用もここまで出来たらいいだろう。

京都の家へ移した着物はいろいろな“出番”があったり出番を待っていたりである。


~続く~



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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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