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西陣のイベントで。

ひさびさのキモノブログ。

昨年後半は引越し&繁忙期等々にて【きものなれゐて】の実施が止まってしまったので
新年から再始動。

第一回の【きものなれゐて】は
自由参加の西陣の機屋さんイベント。
『木屋太』ブランドでおしゃれな帯や織着尺・御召着物を展開している織物メーカーさんだ。

午後からのワークショップではこの業界イベントには珍しく
帯と着物のコーディネートの話が中心だったのはとても嬉しかった。

特に制作者としての色の吟味の話は興味深かった。
一色の表現のように見えて、実際には経糸と緯糸の色糸の交わりや複数の色を織り込んで
角度によって色が変わって見えたり、色の深みが増す。
例えば濃い紫色に見えても中に茶色の糸をもぐらせることで
微妙なしゃれ感のある色が出現する。

木屋太1



生地を二重織りにしてある仕掛けや
風通(痛風ではないw)という表と裏の色が反対に出る織り方などの説明も。
これは八掛けを付けない単衣にもよさそう。

木屋太2


イベントの解説はとかく専門的な話になりがちだが
今回のワークショップは話が進むほどに聴く人達が段々身を乗り出してきた。
よりコーディネートしやすい色の表現によって
1本の帯が複数の地色のきものに合わせやすかったり、
1反のきものが帯によって様々な表情を見せたりといった“実例”を目の当たりに。

さらに小物使いでより楽しく着られたりも。
↓社長のお母様手作りによる帯にからめる飾り。
木屋太6

社長自ら“着たいきもの”を織られたそうで、
これはマッキントッシュの椅子を衽に織り込んだ物。
木屋太5

これらのことは作り手さんが同時に着る楽しみを知っている(知ろうとしている)ことを感じる。
どの職人さん達にも求められることではないかもしれないが。

先人の技術や伝統を繋いでいくことはとても大切だが、
昔の雑誌や資料から色やデザインを踏襲するだけでは色にあふれている現代のファッションとすると
やはり偏りを感じる部分がある。とくにしゃれものの場合は。

現代もしくはこれからは益々、
何を着るかと同時に“どう着るか”が求められる。
価値は値段の高い安いではなく、いかにうまく着姿を構築できるかが
“おしゃれな着こなし”には必須となる。

自由に色糸を染めて行ける服地の糸よりも
制約の多い織糸(特に撚糸)をどう使って深い表現となるか。

そしてそれらの作り手さん達のご苦労を
少しでも垣間見た時に帯やきものの奥深さをより感じることができ、
自分がそれを着用してみたいと思う価値観と正統性が出てくるのではと思う。



次回【きものなれゐて】は
2月15日(土)14時頃より
“きものカラー講座”です。講師はカラーアナリストの『能口さちこ』さんです。
詳細は決まりましたら宇ゐウェブサイトにてお知らせいたします。




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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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