嶋原にて角屋文化講座

今日は、2月の【きものなれゐて】~角屋もてなしの文化美術館 文化講座への参加~
ということで冷たい雪の降る中、お集まりいただきました。

京都の梅小路公園北、中央市場から東南の一角に嶋原が今もひっそりとその古い街並みを残してあります。
嶋原は江戸期以来の公許の花街(歌舞音曲を伴う遊宴の町)として発展した町。官命によって1641年この地に移され、その移転騒動が島原の乱を思わせたことから『島原(嶋原)』と呼ばれました。

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                       〔角屋もてなしの文化美術館〕

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財団法人角屋保存会の中川清生理事長により館内各部屋を案内していただきました。

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二階座敷各部屋の欄間、天井など美術品のような様式美と
場所によって桟の数が違ったり曲げて張ることで凹凸を感じる障子など建築意匠の数々、宴席を照らしていた蝋燭の煤で真っ黒になった襖絵などたっぷりと拝見。

柱にざっくりと深く刀の切り跡が残る柱、西郷隆盛が行水に使った桶など太夫だけでなく、その建物内を闊歩(酔って千鳥足?)していたであろう壬生浪士(新鮮組の前身)達の姿がそこにあるようでした。

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第二部は1階『松の間』にて中川氏の講演。
嶋原の歴史や揚屋の定義、“粋(すい)”に対する概念、
そして文化的意義を裏付ける詩歌俳句資料の紹介などなど。

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寒い日で羽織を着ている人も多く、さながら女性寺子屋風^^


平成22年に「京都市指定名勝」に指定された臥龍松の庭も見事でした。

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解散後は各自島原内を散策、現在も現役太夫さんを置いて営業されている輪違屋さん外観を観たり、
レトロ感たっぷりのcafe&Bar「きんせ旅館」でお茶したりでした。

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          輪違屋さん

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         “観覧謝絶”の札が一見さんお断りの表示


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          カフェ&Bar「きんせ旅館」正面

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          きんせ旅館内①

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          きんせ旅館内②


ご参加いただいた皆様、寒い中ありがとうございました<(_ _)>



次回の【きものなれゐて】は
4月7日(日)の午後より、
満開の桜が美しい岡崎の疎水脇にある『無燐庵』母屋2Fにて
「おいしいお茶の淹れ方教室」です。詳しくはこちら
限定先着12名様です。ご希望の方は早めの参加お申し込みを^^

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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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