蘇るコレクション
着物の図柄表現やコーディネートは
いにしえのものが今また新たに感動を呼ぶ。
京都文化博物館の別館で
『池田重子コレクション -帯留・髪飾り・半襟-』と『岡重コレクション -羽裏の美-』が
今日から始まった。

詳細はコチラ
池田重子コレクションは、ご存じ、明治?昭和初期の着物や帯・小物の
一大コレクションを有する池田重子さんがこの展示では小物に重きを置いている。
着物のコレクション展は全国でなんども展開されていて、私も数会場を訪れたが
今回は簪や帯留め、半襟のみ。
七五三の子供のきものも正面ディスプレーをしてあったが
やはり100点を越える帯留めや髪飾り(簪)がどれもおしゃれで現代の着方にも十分過ぎるほど通用する。
技術はもちろん色使いなどもほんとにおしゃれだ。
欲しいものもたくさんあった(;´▽`A`` (もちろん非売品)
半襟は色や縫いが精緻で迫力があるものが多かった。
上品でおとなしい色使いのもあったが、柄に一ひねりがあってやはり粋なしゃれ感は随所に。
そして『岡重コレクション』。
バッグや、筆ペンなどなどの小物も手掛けて世界中にマーケットを持つ
『岡重』さんの羽裏コレクションである。
ルーツは、高いセンスと高度な技術で友禅染を介して染物を世に広めた
創設者岡島卯三郎氏。
二代目の岡島重助氏は技術を高めるだけでなく、更紗や小袖、羽裏の蒐集家でもあったとのこと。
現在の4代目社長岡島重雄氏がそれら蔵に眠っていた羽裏意匠を
襦袢や小物などにも生かし、その他ハイセンスな商品群で欧米でも様々な展開をしている。
私が十数年前、始めて岡島社長にお会いしたのもミラノだった。。。...( = =) トオイメ
羽裏とはもちろん羽織の裏地である。
脱いだ時にのみ見ることができる粋なおしゃれだ。
すべりがいい方が脱いだり着たりが楽なので
現代でも羽二重生地を用いる。
生地のきめが細かく細い線や複雑な絵もきれいに染められる。
下のパンフレットの鯛の柄は有名だ。
もちろんこれも型友禅。
50枚?100枚もの型を使って染上げる。
現代では再現不可能といわれる職人芸の極みだ。
はっきりとした柄のみではなくぼかしの部分も見事に染められている。
綿を布でくるんだようなもので丹念に暈され、そして更に型を置いて染めて行く。

↑中心の写真は『鯛づくし文様』。現物は鯛が生きて跳ねているようでそれは見事。
下の小さい写真2枚は 『百美人文様』と、『軍鶏文様』。
いずれも羽織を脱いだ時には、周囲がΣ(;゚ω゚)ハッ!!としたことだろう。
その他多数の羽裏が色柄の保存状態も良く展示されている。
オリンピック競技の文様や麻雀牌の文様などもありとても楽しい。
アールデコ調などのモダンな洋柄も多かった。
羽織をあまり着ない時代となったが
長襦袢や風呂敷などでこれらの柄は広く楽しめるようになった。
これら染めや刺繍やアクセサリには
当時の職人さんたちのこだわりや意地が感じられる。
時間や労力を惜しまない根気、そして高い技術と誇りがある。
今や展示物として鑑賞しているが
これらを生活の中で使えた時代、
作る人も着る人も、おしゃれ心はひときわ輝いていたのだろう。
いにしえのものが今また新たに感動を呼ぶ。
京都文化博物館の別館で
『池田重子コレクション -帯留・髪飾り・半襟-』と『岡重コレクション -羽裏の美-』が
今日から始まった。

詳細はコチラ
池田重子コレクションは、ご存じ、明治?昭和初期の着物や帯・小物の
一大コレクションを有する池田重子さんがこの展示では小物に重きを置いている。
着物のコレクション展は全国でなんども展開されていて、私も数会場を訪れたが
今回は簪や帯留め、半襟のみ。
七五三の子供のきものも正面ディスプレーをしてあったが
やはり100点を越える帯留めや髪飾り(簪)がどれもおしゃれで現代の着方にも十分過ぎるほど通用する。
技術はもちろん色使いなどもほんとにおしゃれだ。
欲しいものもたくさんあった(;´▽`A`` (もちろん非売品)
半襟は色や縫いが精緻で迫力があるものが多かった。
上品でおとなしい色使いのもあったが、柄に一ひねりがあってやはり粋なしゃれ感は随所に。
そして『岡重コレクション』。
バッグや、筆ペンなどなどの小物も手掛けて世界中にマーケットを持つ
『岡重』さんの羽裏コレクションである。
ルーツは、高いセンスと高度な技術で友禅染を介して染物を世に広めた
創設者岡島卯三郎氏。
二代目の岡島重助氏は技術を高めるだけでなく、更紗や小袖、羽裏の蒐集家でもあったとのこと。
現在の4代目社長岡島重雄氏がそれら蔵に眠っていた羽裏意匠を
襦袢や小物などにも生かし、その他ハイセンスな商品群で欧米でも様々な展開をしている。
私が十数年前、始めて岡島社長にお会いしたのもミラノだった。。。...( = =) トオイメ
羽裏とはもちろん羽織の裏地である。
脱いだ時にのみ見ることができる粋なおしゃれだ。
すべりがいい方が脱いだり着たりが楽なので
現代でも羽二重生地を用いる。
生地のきめが細かく細い線や複雑な絵もきれいに染められる。
下のパンフレットの鯛の柄は有名だ。
もちろんこれも型友禅。
50枚?100枚もの型を使って染上げる。
現代では再現不可能といわれる職人芸の極みだ。
はっきりとした柄のみではなくぼかしの部分も見事に染められている。
綿を布でくるんだようなもので丹念に暈され、そして更に型を置いて染めて行く。

↑中心の写真は『鯛づくし文様』。現物は鯛が生きて跳ねているようでそれは見事。
下の小さい写真2枚は 『百美人文様』と、『軍鶏文様』。
いずれも羽織を脱いだ時には、周囲がΣ(;゚ω゚)ハッ!!としたことだろう。
その他多数の羽裏が色柄の保存状態も良く展示されている。
オリンピック競技の文様や麻雀牌の文様などもありとても楽しい。
アールデコ調などのモダンな洋柄も多かった。
羽織をあまり着ない時代となったが
長襦袢や風呂敷などでこれらの柄は広く楽しめるようになった。
これら染めや刺繍やアクセサリには
当時の職人さんたちのこだわりや意地が感じられる。
時間や労力を惜しまない根気、そして高い技術と誇りがある。
今や展示物として鑑賞しているが
これらを生活の中で使えた時代、
作る人も着る人も、おしゃれ心はひときわ輝いていたのだろう。