お正月のきもの

今日から街が本格的に始動している。
祇園も今日からのお店がほとんどで、きものを着る人がさすがに多く
今週いっぱいはありがたいことに夕方からが忙しい。

初日の今日はママと何にしようか一緒に悩んだ。
平日の“ご飯食べ”用(ちょっと気合)や週末用(かなり気合)の色を考慮しながら
本日のはお正月らしさと“格”のあるきものをチョイス。

      080107


  黒地の唐子人形がたくさん刺繍されている訪問着に“燭光金”と名づけられている袋帯。
 留袖風にならないよう重ね衿を深い鶯色の渋めのものを使い、
 帯締めと帯揚げは淡いぼかしのグレー調子。帯締めはもちろん平打ち。
 半衿は生成り地に共色の琳派の刺繍の入っているもの。
 黒漆の末広を胸元に挿して完了。

黒に金の帯となるとどうしても留袖のイメージになるのだが
この訪問着は前肩の刺繍も宝尽くしと豪華なのでなんとか大丈夫か・・・


1月の初め2週間は全日程全て違うコーディネートで送り出す。
紬は着ずにallタレもの。
何を着るかは当日の“気分”が最優先w
予定を立てても気が変わることも多いので長年の経験でだいたいの計画しか立てていない。
特に風邪を引いたりして体調が悪い時にはゴロっと変わるのだ。
(それでもピシッときもので出かけるところはさすがプロである)

一年のうちでも神経を使う期間だが、新しいきものをおろしたりする時はやはり楽しみ。
さらに違うコーディネートを発見したり、前年に新しい帯が加わると
昨年まで箪笥にあっても敬遠していたきものが着られるようになったりする。
今年の怒涛の二週間はどんな出会いがあるのだろう。。。





和箪笥整理

2008年が明けた。

この年明けはややさっぱりした実家の自室である。
暮れに丸一日を費やして和箪笥の整理をしたのだ。


08-12-30

          整理が終わったら日暮れ。2007年が終わった。

もう着物を着なくなった母の物や祖母から譲られたり作ってもらったりした着物が
大量に出た(もともとあったw)のだが
実家にあるよりも京都の家へ持っていって整理していく方が目が行き届く。
ただ、中に真っ赤な色の道行きコートや雨コート、派手な色合いの羽織など
丈も短く、染め替えもままならないようなものも多い。
そういったものはどうしようカ。。。  と悩むが廃棄もできず
やむを得ず実家に“居残り”で長期保留と決定
他のものは宅配便で送る。

かくして京都の我が家の和室一隅に畳紙の山が出来た

まずは着る機会がすぐに訪れそうな父の大島紬アンサンブルから。
あまり背の高くなかった父のものなので当然のことながらおはしょりが出ない。
衿も男物なので狭衿だ。
まずは全部解いて、帯下に隠れる部分で羽織の生地を使って接ぎをしてもらう予定。
衿の生地も取れるので替えてもらおう。
洗い張り→接ぎ→仕立直し と費用もかさむが
充分着られることを考えるといろんな意味で価値のあるリフォーム。

そのほか染め替えが効くものはぼちぼちとプランを立てて行こう。

しかし、しかしダ・・・
今年は大量のきものの解き作業が常に待っていることになる




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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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