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祇園のママ(モノトーンコーディネート編)

西陣で織られた変わり織り着尺の無地感覚きもの。

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紬ではなく、かといって小紋でもないノンジャンル。
着るシーンにふさわしければあまり問わずともいいのではと。

斜めに柄の出ている多重組織で織られている。
シルバーグレーなのでパーティなどにもドレス感覚の強い着物だ。

帯は同じく西陣で織られたモール使いのグレー/アイボリの唐草模様。
素材感も重厚さがあってコーディネートの格が上がる。
写真は撮りそびれたが 帯締め・帯揚げともに黒を使った。
帯締めは片側に銀糸が部分的に巻かれているもので
帯揚げは金銀の小さな□■が散っているシックなもの。
おまけに黒のビーズ半衿の襦袢を着たのでかなりシャープな印象になった。

小物を黒で効かせることによってグレー調のぼやけた感じがぐっと締まる。

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モール織りの帯は柄のラインも含めて温かみがあり
きもののクールな印象から“ひんやり冷たい”感じを和らげる効果がある。
ホテルや洋の空間(クラブにも)にマッチするコーディネートかな。
もちろんワイン好きのママのお気に入りの一枚。



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きものデザインコンクール2007

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京都は岡崎にある『みやこメッセ』で
全国からきもののデザインを公募して選ばれた優秀作を展示するイベントがあった。
   (第11回全国きものデザインコンクール)
ジュニア・一般・プロの部門で2400作を越える中から
審査で優秀作品が選ばれ、一部24点が実際に京都の染物工房にてきものに製作された。

きものはデザインをした本人もしくはボランティアのモデルさんたちによって着用され、
ステージで表彰式。

     sensho07


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しかしこのきもの達、実は本仕立がされていない・・・・・・(-_?;)
“モデル仕立”という代物で縫い目が2cmにもなろうかという
ざっくりとできたものなのだ。
そして“くり越し”がナイ 胴裏が付いてナイ 衿裏も付いてナイ
着付けは実に苦労した(;´Д`A ```

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何故かというとこの着物はまだ人の手に渡っていないからである。
このきものショーの後は衣桁掛けされて展示される。
それでも実際にデザインした人がきものに染められたものを着て
ステージに上がれるというのは嬉しいようだ。
男性がデザインしたものは代わりのモデルさんが着ている。
デザイン者自身や、展示を観た人がが欲しいと思われた際には
実際に染めた工房との交渉で入手できる。

会場にはたくさんのデザイン画や着物が展示されていて
京都の工芸染匠協同組合の方達がきもの姿で説明や商談をしていた。
昨年度の様子はコチラ
昨年度の作品に比べると今年は即!きものとして活躍しそうなものばかりで
かなり実用的なデザインが多かった。
淡い地色が増えた感も強く、これは不況の折に白い乗用車が売れる現象に近いのかもしれない(^^;
                                 (チョト違うカ)

“優れている”と思われる感覚も市況によって変わるものだろうか。
まぁ止むを得ないところか・・・

   sensho07-3



祇園のママの着物(鳥獣戯画)

京都??大原三千院?
と京都?のフレーズから連想される歌「女ひとり」。

その歌の二番は
『京都?栂尾(トガノオ) 高山寺(コウザンジ)・・・』で始まる。
この“栂尾 高山寺”は京都市右京区にある世界遺産のお寺。

・・・そこへ行ってきた・・・というワケではない(^^;
そのお寺(石水院)に伝わった国宝「鳥獣人物戯画」のことである。
この通称鳥獣戯画なのだが着物の絵柄によく登場する。

“日本最古のマンガ”と言われるだけあって
その絵柄は表情豊かな兎や蛙、猿などが今にも動きそうに描かれている。
古典柄でも楽しい印象となるところが人気の所以ではないだろうか。
着付けをしている祇園のママの着物にもこれが描かれた着物と帯がある。


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もちろん日本画を描かれる作家さんの手による図案から
着物と帯にしたものだがいわゆるデザインなので実際の絵巻物より
かなりすっきり表現されている。

    
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着物は横糸にぜんまいの真綿を織り込んだ紬地(ぜんまい紬)。
帯は袋帯でよろけの織りになっている。

着物と帯、両方とも鳥獣戯画なのだが
実際にこのコンビで着ることはなかった。
大抵片一方ずつで、柄の少ない紬にこの帯を巻いたり、
この着物には茶系のしゃれたほかの幾何柄帯を巻いたりする。

先日は珍しく(初めてw)同柄のセットで着たので
着物をしまう時に
しかし、よく考えたら公開するのなら他のコーディネートの方がよかったかもしれない(;´Д`A ```
ちなみにこの鳥獣戯画柄の長襦袢もあるのだw

絵巻物の制作年代が12世紀?13世紀なのだから
これほど長く愛されたマンガも他にないだろう(*゚.゚)ゞ





結城紬の半幅帯

今日我が家へ来られたR子さん。
まだまだ着物知識や着付けで若葉マークがついている方。
地元の着付け教室へ通い始めててまだ2ヶ月目とのことだ。

半巾帯を探しておられるとの事であるが、なかなか思うものに
行き当たらないという悩みで来られた。
単衣の紬を持って来ていたので
補正の仕方や着方のコツなどを少し説明して
結城紬の半巾帯を実際に結んで。。。
着付けをし上がると素敵な着姿だったので思わずパチリ 
ブログへの掲載許可もいただいた(^^;


      taiken1


お母様から譲られた紬とのことなのだが赤いとはいえ
黒の細い縞が入っているのでかなりシックでおしゃれ。
こうやってきものが着継がれているのを目の当たりに出来るのは
とても嬉しいものだ。

これからが愉しみの入り口。
お仕事はデザイナーさんなので感性を発揮しながら
少しずつ知っていって自分流の着物ファッションを
確立させていっていただきたいと願う。
華やかなものより普段着物を愛好されるとのこと。
周辺にもそういう声を最近よく耳にする。

“装う”から“愉しむ”着物への変革時代となってきた。



                 taiken2



祇園での着こなし(白黒編) 

金曜土曜は“ドレスアップデー”と称して着物を着る祇園の人は多い。
最近チーママに昇進したお客さんが俄然着物を着る回数が増えた。

着物を着だすとお得意様から『着物で来てね』と
同伴の際にリクエストも出ているとのこと。
いい傾向いい傾向

着付けをしている最中も携帯がひっきりなしに鳴る。
しゃべっていてもらいながら構わずに着せていくのだが、
中には『黒っぽい着物がイイな?』と
細かな注文も入るのである

ということで黒の着物w

    gion5


彼女も色数の少ないコーディネートが好きなので
帯締めも黒。帯揚げと重ね衿は薄いグレー。半衿は白のビーズ衿。
丸顔の可愛らしい美人さんなのであまりキツい印象にならない。


着付け終わって美容院へ向かう時間となってもまた

    gion4


携帯のなかった時代、このお仕事の人達はどうしていたんだろう。。。

アイデア防寒グッズ

今日和装小物の商社さんでこんなものを見つけた。


   idea2



草履や下駄の先に取り付けて足袋汚れの防止と防寒で用いる
アイデアグッズである。
ふ?んこんなものがあるんだ・・・と感心。
草履につけるとこんな感じ↓

     idea1


草履の下のくしゃっとしているものは
ひっくり返してベルクロをはずしたところ。
鼻緒を巻くようにして取り付ける。

初詣などの人混みの中へ行く時は
踏まれたりして足袋が汚れることがないかもしれない。
ほんとに寒い日なら先の方に靴のつま先用ホカロンなぞ入れてしまいそ

形はもう少し改良の余地があるかもだが
それよりいろんな色や柄・素材が出てくると楽しそうである。

既に発売されて1年近く経つらしいが
先日足袋の先を汚したばかりなので気がついたのかもしれないw
ただまだ日差しが強い時だったのでさすがにファーは無理・・・


そして、さ来年成人式向けの振袖小物も発表となった。
最近は振袖ファッションの小物開発が凄まじい。
以前はなかった七五三の女の子がするような抱え帯まで
振袖の付属品として登場している。
パールやレース・ビーズの重ね衿はもう珍しくない。

2009年の成人式向け振袖小物で目立つのは
直径10?以上ある牡丹のような大きな花のコサージュだ。
これは新しいというよりも今年よりかなりパワーアップしている。
さすがに発表会場でカメラを出すわけにもいかないので写真はナシ。
髪に付けるもよし、帯に飾るもよしとのことだが
それに伴いヘアースタイルにも変化が出るのだろうか。。。

あんまり飾り立てるのもどうかと思うが
それによってすっきりと清楚に着こなす人も
反対に目立って来るだろう。
シンプル正統派とキラキラぴかぴかの盛りだくさん派で
二極分化となってきそうである。

また面白い物を見つけたらリポートします





綿薩摩

実に4ヶ月ぶりの更新。
やっと写真の整理やUPする気力を取り戻しました<(_ _)>

今年3月末に出かけた南九州でもう一箇所回って来た場所がある。
『南九州紬紀行?』とするはずであった
“薩摩絣”である。
木綿の織物の中でも最高のものとされている薩摩絣は
その肌理(きめ)の細かさから肌触りは格別。

綿薩摩の絣模様は大島紬と同じ“締機”(しめばた)による。
結城紬の絣は手くくりによって防染される場所に糸が巻かれるが
この『締機』は経糸(たて糸)の木綿糸で図案に合わせて
強く締めて仮織されて絣模様が生まれる。

       mensatuma3


訪ねたのは西都城の『東郷織物』さん。

手織りの丹念な仕事によって見事な布となっている綿薩摩は
絹に負けない柔らかさと木綿のなめらかさを併せ持つ
独特の風合いが魅力的だ。

       mensatuma6


明るい工房で黙々と織り続ける職人さん達の手わざは見事で
美しい藍色の布がここから産まれる。

       mensatuma5


木綿糸は絹糸よりすべりが悪く綿薩摩に使われる極細の糸は切れやすい。
それだけに繊細で高い技術を要する織物なのだ。
かくして紬愛好家には垂涎の着物。
現在は藍染以外のおしゃれな色合いも多く
私もいつかは仕立てて着たいあこがれの紬である。

       mensatuma7
 

上の写真の綿薩摩は絣のない比較的お手ごろの物。
東郷織物さんはアンテナショップ“NAギャラリー”も持っておられて
実際に綿薩摩の着尺や綿薩摩で作られた小物類も常設されている。

  tohgoh2
 

ちなみにかの有名な県知事東国原氏も都城出身。
東郷織物さんにも来られたことがあるそうな。
マンゴーや地鶏だけでなく、薩摩絣普及や技術者育成にも
ぜひご尽力願いたいものである。。。



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Author:宇ゐ
宇ゐのキモノブログへようこそ!
京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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