“着こなす”コト

きものを着始めたときはなかなか着物が身体に添わないものだ。
ところが間をあまりあけずに着ていると
不思議と“しっくり”と乗ってくる。

特に肩口から胸元にかけての不自然な“浮き”が少なくなり
フィットしている印象が出てくる。

大ママがお店のチーママの着物姿が自然になってきたと喜んでいた。
そりゃそうだ。
そのチーママは以前はたまにしか着なかった着物をここ数ヶ月は毎週末に着るようになったからである。
同じ着物で補正も一緒。体型もそう変化がないのに
着物姿がすっきりと見えるのは“こなれて”きた証拠。

ママもそれを喜び、何か譲れる着物はないかと思いをめぐらすが
残念ながらそのママ自身も以前より数段いろんな面でこなれてきているのだ。
衝動買いの失敗は今はほとんどない・・・(;´Д`A ```
昔は呉服店に言われるまま買っていたこともあって
今は絶対着ないであろう着物があったのだが
それらをある程度譲ってしまった今はチーママには気の毒だが
あげてしまえる着物が思い浮かばないようだ。

“こう着よう”というイメージが掴めている為にぱっと気に入った着物があっても合わせる帯や小物まで意識して着回せるかどうかを考えている。最近のきものは向こう10年以上、楽に着れるものばかりである。

“着こなす”ことによって何か譲ってあげたいと周囲を思わすのも利点であるが、やはり“着こなしている”為に無駄がなくなってきたというのも利点である(;^_^A

結局、そのチーママは大ママから白い草履を贈られた。
よかったね(*^-°)v ○○○ママ!

撮影カメラマン

きものPHOTOの撮影をした。

いつもお願いしているカメラマンN氏のスタジオである。

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今回もモデルさんは使わないのでトルソにさくさくと着付ける。
普通パンフレットなどの撮影でモデルさんに着付ける時はほぼ一日を費やすことが多いが
こういうケースはカメラマンと私の都合のみで進められるのでカット数にもよるが、かなり時間の短縮ができる。

このN氏とはいろんな話をするのだが、
長年京都の着物業界を相手に仕事をしているせいか
その見方はかなり的を得ている。
業界内部や着物自体を作っている本人では気づきにくいことも的確に厳しい指摘をする。
ファインダーから覗く世界は撮影対象物のみではない。

ある意味、誰よりも商品を凝視しているのだろう。
商品の魅力を引き出し、
そして写真を通してそれを見つめる消費者の目も感じていないと
いい写真は撮れないのだ。

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予定のカット数を立て続けに撮ってもらい早い時間に終了。
食事をしながら次に撮る写真のイメージなどの話をする。
今回はかなりマジメな話に終始した。

ほんとは茶目っ気の多いカメラマン。
その年賀状ではかなり“壊れた(?)”ビジュアルをセルフタイマーで撮って
送ってくるw

年頭にそれを見るたび業界相手のストレスがなくならないんだろうなぁと思うのは私だけだろうかw





祇園のママ(夏物編)

祇園のママ『きもので出勤』編。

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 部屋が黄色い照明のみなので色がうまくでなかったが、
着物の素材は生成りの宮古上布。帯は芭蕉布の染め名古屋帯。ストライプ及び帯地色は墨色。紬だったので“角出し”。生成りの帯揚げに白のあしらいのある黒メッシュの帯締め。

今日の京都は祇園祭りの宵々山。この後、ママは夏御召を着たご主人とご飯食べに。


そして別のママ。

mamakimono2


やはり色がうまく出ていないが実は薄いグレーの絽の附下げ。
このママは兎に角“角出し”が好きでほぼこのスタイル。
帯は夏の染め袋帯。地色は黒。
帯締めと帯揚げは薄い若草色でさわやかに。
このママもやはり鉄紺のしじら織りの浴衣を着た彼氏とこれからデートである。

男性陣の着付けもしたのだが2カップルともかっこいい夏着物のペアとなった。
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京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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