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本質を照らす

今日、撮りためてたDVDを見ました。
NHKのプロフェッショナルという番組なのですが
ライティングデザイナーの内原智史さんという方にスポットを当てていて、とてもいい話を聞きました。
“光で建物の本質を照らし出す”ことを内原さんはいつも試みているそうです。
単に建物に照明を当てるのではなく、建物の本質、周囲の環境や歴史を照らしていくことがそれを見る人に様々な想いを感じてもらえるという話です。

着物に置き換えてみますと・・・
着物を着ている人がいるとします。それを見る人は“きもの”見ているよりも、“着姿”をみているのではないかと思います。
“何を”着ているのかよりも“どう”着ているか。。。

つまり“きものを着る”という行為を着ている人がどのように捉えているかをなんとなく感じて『素敵』『可愛い』『おしゃれ』といった表現になるのでしょう。
確かにきものをキレイに着るためにはそれなりの習熟は必要です。
ただ、“きもの”や“着付け”に捉われすぎて“着姿”という本人ならではの本質を醸している表現まで至らずに
頑張って着ているように見えることもしばしばです。

肩の力を抜いて自分らしい着方をすることが着る本人も周囲の人も楽しめるのではないでしょうか。
何気なくきものを着ているように見えるときはかなり計算されているもの。
衿の色、小物の色や草履、足袋までしっかり考えて、最終さりげなく見えるようにしたいと考えます。

もちろん自己表現の場としてきものを着る場合もあると思いますが
それはそれでしっかり演出し、
単なるお出かけでは自己の本質にウソをつかない着方をしたいものです。

きれいな着付けや何を着るかということは“着姿”“着方”を洗練させる一つの方法ととらえつつ、小物に至るまで手間をはぶかないということが着る本人の満足度や見る人、同行する人への好感へと繋がるのだと思います。

参考:NHKプロフェッショナル“光よ深きものを照らせ”
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ゆかた着付け講習

今年初めてのゆかた講習をしてきました。

約30名!いや~集まったもんです。
いつもしている着付け講習は人数制限していましたが、
今回のは自由参加で今まで講習を受けていた人が自由に参加するようにしていたからです。

グループを早く来た順に3つに分け、その中でウマク着れるようになった人を次のグループの助手として手伝ってもらいながらの悪戦苦闘w

帯結びは文庫はやめて、リボン結びからの簡単な方法でする“桃山結び”。
しかし中には短い昔の半巾帯の人や、長?い兵児帯の人もいて
オプションレクチャーの続出。。。

ゆかたを着る上で一つ大きな悩みが出てきました。
補正をするかしないか・・・

これはきものファッションの本質に近い悩みでもあるのですが
『とにかく夏なのでユカタ着て遊ぶ』のか
『浴衣という着物のジャンルの一つとしてかっこよく着る』のか。。。

これを私の個人の想いで線引きすることはかなり困難です。
それが“補正してまで(暑いのに(;´Д`A ```)”着るかどうかの判断なのです。

まぁ、判断材料の一つとしては着付け教室へ通おうと思う女性は着姿のラインを心がけてみては?ということでしょうか。
つまり、ただ着る、のではなくカッコ良く着る、浴衣でも!という精神です。

雑誌のゆかた姿の写真を見てみると
帯部分のウエストがくびれて着ているモデルさんはいませんw
こんな風に着たいなぁ?・・・と思って教室通うのなら補正が必要かどうかは個々の体型差がありますが
着姿のシルエットには拘った方がいいのかもですね。

綿の着物ですし、ウエストには帯を巻いてしまうので通気性を求める場所には限界があります。
それなら、と補正して汗取り兼ねたタオルが乗ってもまあ良しではと
私は思います。
振袖の時のようにパンパンwに入れる必要はありませんが巻いた半巾帯が極端に落ち込まないように少し補正して
ぎっちり巻かずに結び目のみほどけないようしっかり結んだらいいと
思います。

次回講習はそのあたりの加減の話をしてみようと今思いましたww。

問屋さんの結城紬コーナー

結城紬・・・私には縁遠いなぁと思っていた至高の紬です。

実際に着る機会というものにめぐり合えなく遠くから眺めていたものですが、最近にわかに急接近!
もともと自分の着方もぴしっとしたかったので風合いが“真綿のふうわりとした物”はどうかなぁと思っていましたが、
最近は歳とって丸くwなったのか身体のラインにあまり執着できなくなったw(“しなく”ではなく“できなく”)のか、そろそろ着てもいいかなぁと思い始めたのか急に結城紬への興味が沸いてきました。

着物好きの方なら一度は聞いたことがある結城紬ですが、
どんな。。。となると“高い紬よね。。。”といったばくっとした印象の方も多いかと思います。

そこで“最高峰”と言われる結城紬をここでざっとご紹介します。

まず、産地は栃木県小山市、南河内町、二宮町、茨城県結城市及びその周辺。
真綿から糸を引くことを“糸つむぎ(糸とり)”といいますが、
その真綿は を重曹入りの湯で煮込んだ後、水を張ったタライで一個ずつ手で広げて作ります。
その真綿を『つくし』という糸つむぎの道具に掛け、手で引き出すようにして糸を取るのです。
     tukushi

              ↑ 『つくし』

真綿50枚分を“1ボッチ”といい、その1ボッチ分の糸を取るのに約10日近くかかります。
そして着物1反を作るのに7ボッチ分の糸を引かなければなりません。

そしてつむぎ糸を糸車で糸の状態を調整しながら巻き取り
図案に基づいて“絣くくり”をします。
(この間にも工程がありますが、長くなるので省略します(^。^;))
糸染め(染色)をし、絣くくりした糸をほどき
その糸に糊付けやほぐして巻き取るなど多くの工程を経て“機ごしらえ”をします。

そして機織りです。
結城紬は地機(いざり機、ハタシともいいます)で織られます。

     jibata1


     jibata2
     

作業効率では高機(腰掛けて織る機)に及びませんが手つむぎ糸を扱う上では地機は都合がよく、独特の風合いを出す意味でもなくてはならないものです。

結城紬の絣で主なものは『亀甲絣』と『蚊絣(十字絣)』で、その絣合わせが緻密なものほど織るのに日数を要します。
絣織りの結城紬は一反で 経糸、緯糸それぞれの工程を合わせて出来上がるまでに45工程以上の作業が必要になるのです。

昭和31年、国は結城紬を重要無形文化財に指定しました。
 指定要件は 
  1.使用する糸は全て真綿からの手つむぎ糸とし、強撚糸は使用しないこと
  2.模様をつける場合は手くびり(手で絣くくりをする)によること
  3.いざり機(地機)で織ること
の3点で、『平織り』のみが文化財となりました。
文化財申請は『縮織(ちぢみおり)』もされましたが歴史の浅い縮織は除外され、芸術的な価値が高く、地域的特色ある平織のみが文化財となりました。

着込むほどに、そして洗い張りなど水をくぐらすほどにその風合いは増し、しかも丈夫。
紬特有のツヤと柔らかさ、空気を抱くようなふんわりとした着心地感の結城紬。

現在、文化財に指定されているものも、そうでない結城紬もありますが
14世紀の文献に残る名産品『常陸紬』の頃から多くの人々を魅了し続けて来ました。
やはり“イイ物だから”そして“守り続けて”残ってきたんでしょうね。

結城以外でも素晴らしい『布』はまだまだたくさんあります。
その布たちとそれを生み出す人々の奮闘努力に私たちが応えてあげるということは“着ること”なのだと思います。




そろそろゆかたの話

yukata3

ゆかたです。
鉄紺に細い筋の入っているものですが、普通は半巾帯で着ます。

でもこのゆかた、もしかしたら衿をつけて単衣っぽく着れないこともなさそう。。。

そこで、もし衿(半襦袢でも美容衿のみでも)をつけて着るとしたら
こんな感じで↓おしゃれしてはどうでしょう。

yukata2


半巾帯を無地感のものにして細手の紺の帯締めを合わせてみました。
帯締め使うだけでちょっときものっぽくなりますね。
ゆかたが綿なので、帯締めでなくてもヒモのような物でもいいかもしれません。
洋裁洋品店で巻きで売っている綿ヒモでもいいですし
その綿ヒモを二本取りや細いものなら三本合わせで、ゆかたの色とのコーディネートを楽しめます。
ヒモの色を2色や3色としてもいいですし、そこはゆかたのお遊びなので自由に^^v

今日のように日差しの強い日は やはり単衣でもOK・・・
ただ 今日は宇ゐはきもの着てお出かけしましたが最後の袷ということで昔の紬を着ました。知り合いのおばあさまに頂戴した紬なのですが
幸い丈や身幅がしっかりありましたw
半襦袢に裾よけのみで軽く着て日傘も持参^^;;;

日傘は大好きですのでこの時期あたりから、きもので出るときは必ず持って出ます。

この連休が終わったらいよいよ単衣やゆかた、そして暑い時期に向く小物たちの顔ぶれを揃えていきます。

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Author:宇ゐ
宇ゐのキモノブログへようこそ!
京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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