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宇ゐのキモノブログへようこそ!
京都で着物スタイリスト、着付コーディネートをしています。
きものに関する出来事や気がついたことなどを綴っていきます。

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宇ゐのキモノブログ
着付けの仕事やきものに関することを綴っていきたいと思います。 キモノライフを楽しむための情報の場にもできたらいいな。
泥染めの手ぬぐい
手ぬぐいはとても便利なアイテムである。

きもので出かける時にたもとに入れておき、
食事や何か飲み物を飲む際にもちょっと膝にかけると汚れを防止できる。
木綿で滑らないのでひざに無造作に掛けてもあまりずり落ちることがない。
常時2〜3枚の手ぬぐいはバッグやたもとなど、どこかに忍ばせている。

家にもあちこちに手ぬぐいを使う。
定番の台所以外にも使い道は多く、
居間のテーブルの近くには常に手ぬぐいがあり、冷たい飲み物のコップやボトルの下に敷いたり
お盆に敷いて運ぶ時に滑るのを防止するのにも役立つ。
洗濯の前にはその辺りをササッと埃をぬぐって洗濯機へ。
オシャレな手拭い=ふきん でもあるのだ。

さてタイトルの泥染めの手ぬぐいはコレ↓

     tenugui

なんだか使うのがもったいないような力作の手ぬぐいだ。
でも使い込んだときの手へのなじみや色の落ち着きもまた楽しみなので
しっかり持ち歩くことになりそう。

知り合いの方が開設しているサイト(絵手ぬぐいの“アート蒼”さん)で購入したのだが
銀座の歌舞伎座一階西側でもこれら絵手ぬぐいを販売しているお店がある。
『アート蒼』さんのサイトはこちら
歌舞伎柄や可愛らしい小紋の柄など多数掲載されている。
きもの好きさんならずともあると重宝で、贈られても嬉しいものだ。

それから偶然にも上の写真の手ぬぐいを染めている人も知人だった( ̄ー ̄)v
大島紬のイベント会場で会ったYさんの工房で染めている。
柄ゆきや色使いがそこで染めているTシャツやグッズに似ているな〜と思ったらビンゴw
その泥染め職人Yさんもサイトを持っていて
泥染めのTシャツやバッグなどなど心地よい色で絞りなどの力のある作品が多数ある。

“泥染め”と言ったら大島紬や久米島紬など
こっくりとした黒や茶色の染め技法のうちの一つで
テーチ木(車輪梅)で丹念に染めた糸や布を泥田に漬け込んで泥の中の鉄分で濃い褐色に変化させる。
詳しくは先ほどの泥染め職人さんサイトのサブページへ。

とにかく手間のかかる仕事だ。
大島紬の場合は糸をこのように染めるので織りあがるまでのその他の工程を考えても
多くの人のたくさんの手間を経ていることがわかる。

よく紬きものの工程で機織りの写真などが使われ、紹介されることは多いが
実際には織る作業は最終に近い一工程で
それまでに大きく分けても十数工程の作業が必要だ。
糸染めはその中でも手間の多い作業の一つ。
日数もかかり技術とセンスと根気、体力も必要。
作業中のお天気も重要だ。

そうやって刻むように工程を経て極上の糸や布が出来るのである。
きものを着る際には尊敬と感謝の念がそれらを知ることによって自然とわいてくる。

さて、先日行った西陣のメーカーさんセール会場も
お土産に手ぬぐいをくださった。らっき〜〜





着付講習3日目
まったくの初心者だった方。

お友達がやはり着付講習を受けてくださり、きもので出かけている姿を見て触発されたとの由。

              kosyu2

最初の日は持ち物のチェックと、一度宇ゐが帯まで着装をしてさしあげる。これが大事。
何がきれいなのかという目指す着姿の出来上がりを見てもらうことで
数日後に近い状態になるよう頑張ってもらえる。

二日目にきものの着方。それと半幅帯のリボン結びを最後にさくっと。
半幅帯は簡単なので手順は一回で十分。あとは練習&回数。

講習は手順はもちろんだが、キレイに楽に着るコツが主。
どういう状態がよいのかという感覚的な基本を知ってもらうことと
実際に手順をこなしていく際に“これでよいのダ”(バカボンのパパではないw)と
ご自身で納得してもらうことで不安からの脱却を。

不安が少なくなると出かけ易くなることは必至だ。

一週間ほど間がある時は一度は自宅で復習してもらう。
そして今日3日目。
間の襖を閉めてしまい、“ハイ着てみてください。自力で〜〜♪”(私は襖の外
出来上がった姿が上の写真である。

着付講習の流れはほとんど個人差も少なくこんな感じ。
早く着て出歩けるように自信をつけて欲しい一心なので
手が止まるくらいよほど忘れていない限りはこのようになるべく早くご自身で着てもらう。

昔と違い、現代ではやはり着る以上はキチッと・・・という空気があるので
きれいなラインは知ってほしいが、まずは自力で“着姿”を完成させられることが
「きものを着られます」という状態になることである。
さらに、‘着られるのならより美しく‘と要所ごとのコツが生きてくる。

今日は名古屋帯のお太鼓結びも練習。
畳み方、しまい方も次に楽にキレイに着られるコツとなるので必須。
そして腰紐の五角形たたみも練習。
広い幅で紐が使えると摩擦も大きく身体の負担も少ない。

  kosyu1  himo1

着やすいきもの、着にくいきものはもちろんある。
まずは寸法が合わないもの。
これは着にくいことこの上ない。帯の長さもしかり。
次に素材。
これは「着て出掛けたいきもの」と「練習しやすい素材」が合致しない場合もあるので
ケースバイケースだ。
複数のきものを選べる状態ならば練習には
あまり柔らかいきものは選ばない方が早く習得できる。
裾合わせ・おはしょりの始末や衿合わせの決め方はやはり紬などの織りの着物が楽。

手順を覚えて早くコツを実践していく為にはきもの・帯・着装道具など
モノ選びも大事なのである。
写真の受講者の方は寸法の合った大島紬に帯は木綿の半幅帯。
まずはこれで着慣れてもらい、柔らかものへ挑戦していくといいと思う。

この方は次回で一旦“卒業”となりそうだ。
もし忘れたり間があいたらまた受講してくださいナ ( ̄ー ̄)v


西陣の帯屋さんで
先日の日曜日は西陣の老舗機屋さんでイベント。
今宮神社の“還幸祭”のお神輿がこのお店の前を通る。
あいにくの雨だったのでお稚児さん達はタクシーの中・・・
この帯屋さんの取り扱い商品お披露目も兼ねて
お客様へお店の解放とお抹茶の振る舞いがある。

   kawamura4


店の構えも立派だが、中庭が美しく
雨の中で緑も鮮やかにしっとりと。。。
          
             kawamura5
             

表千家・裏千家の庵のそばにある『河村織物』さん。
つづれ帯で有名な機屋さんだが金彩や刺繍の帯など幅広く逸品を織りあげている。


              kawamura2

              kawamura3

この日は着付講習を受けていただいた方と一緒に行った。
河村織物さんの綴れ帯を巻いて参加されていた。

                kawamura-ky

龍の柄がお好きなこの方は別注で帯の“返り”部分
        (お太鼓の表ではなく仕立て時に折り返した裏の部分)
に龍の地紋織りをほどこしてもらったそうだ。
そういうひっそりとオリジナルを身につける楽しみもあるのが着物を着る醍醐味でもあるかもしれない。


立派なお庭の向こうに茶室があり、そこでお茶をいっぷくいただく。
お菓子は桜餅。  そしてお姿も所作も美しいお手前。

 kawamura-cha2 kawamura-cha1

この時期に桜餅?なのだが、これがなかなかのもの。
添え書きに
 “五月の今宮神社祭礼 前日のみに作られる桜餅
   生の桜葉を使用し青葉の香りが特徴です   製菓 塩芳軒 ” とあった。

きものを通して日本文化を満喫できた一日だった 


   
こぎん刺し風の帯
先般の“うちくい展”には知人と着物ででかけた。
知人が着ていたきものは藍染の縞紬に疋田の後染め(抜染)がされたもの。
そこに合わせていた帯は「こぎん刺し」の織帯である。


   aizome


こぎん刺し」とは青森県の津軽地方に受け継がれる伝統工芸で
いわゆる“刺し子”。
 詳しくはこちら↓
  KOGIN/abさんサイトより http://kogin.net/rekisi.html 

こぎん刺し“風”とは一見こぎん刺しのように見える色と柄で織られているという意味。
この帯は絹織物なのだが本来のこぎん刺しは木綿もしくは麻に刺していたもの。

もちろん『こぎん刺しの帯』という木綿帯は存在するが
高度な技術と膨大な手間がかかるので作られているものは希少性がMAX。
故に高価。。。

幾何学模様で織りでも表現しやすいせいか
呉服店では織のものを時々みかける。
シンプルな柄ながら力強さとぬくもりを感じる工芸である。
こぎん刺しの現在はそのほとんどが名刺入れや袋物などの小物でみるのみだが
デザインとしては秀逸なのでもっと帯やきものになるといい。
しかしもう、そういった“大作”を手掛ける人は数が少ないのだろう。

こぎん刺しは極寒の環境で育った、暖をとるための工夫でできた工芸。
本来はやはり身体を包むものなのである。
こういう工芸が着るものや帯から姿を消すことはとても残念だ。

単純に見てもカッコイイのに・・・(。_ _)シュン・・・ 


ちなみにワタシは結城の単衣をこの時にもう着ていました。
とても暑い日でしたし。。。


              hitoe




京都『うちくい展』
                 uchi09-1

石垣島で出会った小田さんという素敵な方が主催する『うちくい展』が京都で開催された。
“うちくい”とは沖縄の「てぃさーじ」と並ぶ、祈りを込めた「思い布」の意だそうである。
ぬぬぬぱなぱな』というサイトを通して、沖縄は八重山諸島の染織素材を中心に活動をされている。



日曜日とあってワークショップには大勢の人が集まっており
なかなかの盛況ぶり。

展示されているもの詳細はこちらを参照。

会場で出会った“地機織り”をされているSさんが言われてた言葉が印象的だった。
“洋服は着るものだけど、きものは身体を包むもの・・・”

太陽、風、空気、水、植物、、、それらの恵みで織り上がった布が
きものや帯となって優しく身体を包むファッションなのだ。
それを充分感じる布の数々である。

uchi09-6 uchi09-5


                uchi09-9
                 和裁をされているというお客様(後姿)へ優しく説明をされているのが
                 帽子も纏っているものも素敵なSさん。


uchi09-4 uchi09-8

                     uchi09-2

外は春の日差しにしてはちょっと強めの光。
石垣島の日差しもこんな感じだった。
光と影とがつくる自然の風景のように
影になるドレープの内側まで美しい布。
丹念に糸をとり、染めて、一段一段ていねいに織りあげているものばかりだ。

京都展は今日(4月20日)まで。
次は5月28日(木)〜6月3日(水)の日程で東京展である。
開催場所は  「ラミュゼdeケヤキ」(東京都新宿区内籐町1-6) 〔地図〕

紬好きには必見の展示会。
こだわりぬいたこれからの次期の単衣用や夏物きもの、その他ストールなどの布が見られる。


             uchi09-7

             開け放たれている窓からは大文字さんが見えた。
             ここ吉田山の東にある『錦鱗館』ならではのおいしい風景も堪能できる。



ところでここの冒頭の写真、看板となっているてぬぐい(?)を木の頂に付ける作業は
きっと大変だっただろう。。。。(;´Д`A ```

            

追記: 今東京渋谷の映画館シネマアンジェリカで西表島“紅露工房”の石垣幸子さんの染織の風景が
     映像詩調のドキュメンタリー映画になって上映されている。
     昨年の東京国際映画祭に出品されたものとのこと。
     『島の色 静かな声』茂木綾子監督(4/18〜5/1まで)
     
     うーん(-_-)見たいけど行けない。。。関西ではやらないのだろうか。
     DVD出たら欲しいなぁ。





テーマ:和風、和物、日本の伝統 - ジャンル:趣味・実用